行政書士試験を目指す方の中には、合格までにどのくらいの勉強時間が必要なのかが気になっている方も多いのではないでしょうか。
学習計画を立てるうえでも、おおよその目安時間を把握しておきたいと考えるのは、ごく自然なことだと感じます。
この記事では、一般的に行政書士試験に必要と言われている勉強時間とあわせて、働きながら勉強を続けてきた筆者が、実際にどのくらいの時間を勉強に充てていたのかについて、経験を踏まえつつお伝えしていきます。
一受験生の体験談として、学習計画を考える際の参考にしていただけると嬉しいです。
行政書士試験に必要と言われる勉強時間の目安
行政書士試験に必要な勉強時間について、ネット検索などでは、600~1,000時間前後と言われていることが多いように思います。
個人のブログなどを見てみると、500時間で合格しましたという人もいれば、1,000時間勉強しても不合格だった、という人もいて、かなり個人差があることがわかります。
これは、初学者か学習経験者かといった違いもあるでしょうし、内容の理解や暗記の得手不得手、さらには学習計画や戦略による違いも影響しているのかもしれません。
いずれにしても、一般的に言われている勉強時間が、そのまま自分にも当てはまるとは限らない、ということは意識しておく必要があると感じています。
働きながら勉強する場合、現実的に確保できる時間
働きながら勉強する場合、勤務時間、通勤時間、食事や入浴、睡眠時間などを差し引いて考えると、現実的に確保できる勉強時間は、多くても3~4時間、一般的には1~2時間というケースが多いのではないでしょうか。
もちろん、この時間には個人差があります。一人暮らしか家庭を持っているか、残業の多さ、さらには平日と休日といった条件によっても、確保できる時間は大きく変わってくるでしょう。
ただ、一受験生として私が強く感じたのは、「思っているほど勉強時間は取れない」という現実でした。
たとえば、夜19時から22時までは勉強時間と決めていたとしても、それを毎日継続するのは、想像以上に難しいものです。
これくらいは勉強したい、という理想と、実際に勉強に充てられる時間との間には、どうしてもギャップが生まれてしまうことが多いのではないでしょうか。
9か月勉強した筆者の場合|実際の勉強時間とペース
ここからは、本試験まで9か月間勉強した筆者が、実際にどのくらいの時間を勉強に充てていたのかについてご紹介します。
正確に時間を記録していたわけではないため、あくまで概算にはなりますが、私が2025年の本試験までの9か月間で勉強に費やした時間は、トータルで650時間前後でした。
もちろん、毎日同じペースで継続できたわけではなく、日によってばらつきがありました。疲れや体調不良、家の用事などで、まったく勉強できない日もあります。
それでも、2025年の受験を目指して、歩みを止めないことだけは、最後までやりきれたと思っています。
勉強開始時〜中盤〜直前期の変化
私の場合、勉強開始時から直前期まで、1日に確保できる勉強時間に大きな差はありませんでした。
強いて言えば、開始時や直前期に比べて、5月〜8月ごろの中盤が、やや多めだったように思います。
日の出が早い時期は、早朝に勉強することも苦ではなく、朝5時〜6時半までの1時間半を勉強に充てる日もありました。
この時期の平日は、夜の勉強時間も合わせると、1日3時間ほど確保できる日も多かったように思います。
一方で、直前期の10月に入ってからは、本番に向けて体調を整える意味も含めて、「やりすぎない」ことを意識していました。
毎日できなかった日も含めたリアルなペース
こうした季節による多少の変動や、やむを得ず机に向かえなかった日なども含めると、
平日は1日2時間程度、休日は3〜5時間程度が、私にとっての平均的な勉強時間だったと思います。
勉強を始めたばかりの頃は、やる気に燃えている分、思ったよりも勉強時間を取れないことにもどかしさを感じる場面もありました。
しかし次第に、理想と現実のギャップを受け入れ、その中で最善を尽くすことに気持ちを切り替えることが大切なのだと感じるようになりました。
「思ったより積み上がっていた」と感じた点
「もっと勉強したい」という気持ちと、「今できる時間の中で頑張るしかない」という現実に折り合いをつけながら迎えた本試験の結果は、自己採点で160点程度となり、不合格の見込みです。
本音を言えば、あと1か月時間があれば、結果は違ったかもしれない、という悔しさもありました。
それでも、合格まであと20点、五肢択一をあと5問正解できていれば、合格に手が届いていたかもしれないという事実は、私にとって大きな自信にもなりました。
限られた時間の中でも、続けることで確実に積み上がるものはある。
1回目の挑戦を通して、そう実感することができました。
勉強時間は「長さ」より「積み重ね」が大事だと感じた理由
私が本試験までに費やすことができた勉強時間は、トータルで650時間前後と、決して多いとは言えません。
また、一度の勉強時間も、常にまとまった時間を確保できていたわけではありませんでした。
それでも私が意識していたのは、「試験に向けて勉強中」という状態を途切れさせないことでした。
言い換えるなら、何日も続けてまったく勉強しない、という状態を作らないことです。
何もできない日でも、テキストを1ページだけ読む。問題を1問だけ解く。
スマホがあれば、外出先や待ち時間などのちょっとした隙間時間でも、勉強に充てることができます。
無料のアプリや学習サイト、YouTubeなどは、そうした隙間時間の活用にとても有効でした。
(※無料アプリやサイトについては別の記事でも詳しく紹介しています。)
集中して長時間勉強することよりも、「勉強中」の状態を途切れさせないこと。
そして、日々の小さな時間を積み重ねていくことが、私にとってはとても大きな意味を持っていたと感じています。
働きながら合格を目指す人への現実的な目安
働きながら合格を目指す場合、勉強時間の「目安」が気になる方も多いと思います。
行政書士試験について調べると、600〜1,000時間程度という数字を目にすることが多いかもしれません。
私の場合を例にすると、平日は1〜2時間、休日は3〜5時間といったペースを積み重ねていくと、9か月で600〜700時間前後になります。
ただ、この数字はあくまで一つの目安であり、誰にでも当てはまるものではありません。
初学者かどうか、学習経験の有無、確保できる時間や生活スタイルによって、必要な勉強時間は大きく変わります。
大切なのは、目安の数字に縛られることではなく、自分が無理なく続けられるペースの中で、限られた時間をどう使い、合格に必要な実力を積み上げていくかを考えることだと感じています。
おわりに
この記事では、行政書士試験の勉強時間について、私自身の経験を踏まえつつお伝えしてきました。
合格が保証された勉強時間というものはありません。これから勉強を始める方には、人と比べることなく、自分が無理なく続けられるペースを見つけてほしいと思います。
この記事が、一受験生の体験談として、行政書士試験への挑戦を考えている方の参考になれば幸いです。



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