受験前の私の目標は、行政書士試験に一発合格することでした。
今の生活を変えたい。
自分が納得できる仕事をしたい。
自分の働きが、そのまま報酬につながる仕事をしたい。
そんな思いが、試験勉強の原動力になっていたように思います。
その強い気持ちは、いつの間にか
「今年、絶対に受からなければならない」
という思い込みに変わり、
「受からなかったらどうしよう」という強い不安となって、時折、私自身を追い込んでいました。
着実に力がついている実感はありました。
それでも、このペースでは本試験に間に合わないのではないか、という焦りは常にありました。
勉強時間が思うように取れない日には、
「どうしよう。このままでは合格できない」
そんな重たい気持ちになることもありました。
もし合格できなければ、少なくとも1年、開業が遅くなる。
今にして思えば、それだけのことなのですが、当時は、それがとてつもないロスのように感じられていたのです。
自己採点で不合格だとわかったときの気持ちは──
さぞかし大きなショックを受けるのだろうと思っていました。
けれど、正直なところ、想像していたほどではありませんでした。
もちろん、悔しさもあり、落ち込みもしました。
それなりにショックではありましたが、同時に
「思ったよりも得点できた」
という達成感や、やり切ったという満足感も、確かにありました。
その感覚は、あれほど重く感じていた「1年間のロス」を、一瞬で「たいしたことのないもの」に変えてくれたように思います。
不合格にもかかわらず、
「次は必ず合格する」
「合格できる」
そう前向きに思えたのは、不安や焦りに押しつぶされそうになりながらも、勉強をやめなかったからだと感じています。
初めての法律系の勉強で四苦八苦した1年目があったからこそ、その反省や課題を生かして、2年目の学習を、より濃いものにできる。
今は、1年目の頃よりも、ほんの少しだけですが、勉強が楽しいと感じられるようになりました。


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