行政書士試験を受けようと考えている方の中には、勉強をいつから始めたらいいのだろうと悩んでいる方も多いと思います。
思い立ったらすぐにでも始めたいという気持ちとは裏腹に、仕事や家庭の都合など、さまざまな事情によって、実際に勉強を始められる時期は人それぞれかもしれません。
実際には、「いつ始めたらいいか」よりも、「いつまでに始めれば、合格を狙える現実的なラインに立てるのか」を知りたい人が多いのではないでしょうか。
この記事では、9か月間勉強した筆者が感じた、勉強開始時期についての学びや後悔についてご紹介します。
行政書士試験の勉強は「いつから始めるべき?」と悩む理由
資格試験の勉強は、多くの場合、長期戦になります。それを覚悟して臨むことが大前提とはなりますが、多くの方にとっては、できるだけ早く合格したいというのが本音ではないでしょうか。
だからこそ、「いつごろから勉強を始めれば間に合うのだろうか」と悩むのは、ごく自然なことだと思います。
仕事や家事、子育てなどと両立しながら合格を目指す場合、勉強に費やせる時間にはどうしても限りがあります。
その意味でも、自分の状況から見て現実的な勉強開始時期を考えることは、とても重要だと感じています。
一般的に言われている勉強開始時期
ネットの検索結果などで目にする行政書士試験の勉強開始時期は、本試験の半年から1年前とされていることが多いように思います。
中には、3か月の学習で合格を謳う講座なども見かけます。十分な勉強時間を確保できる環境であれば、短期間での合格も不可能ではないのかもしれません。
ただ、私自身が今振り返って強く感じるのは、ネットで目にする一般論や、短期間合格を前面に出した宣伝文句に、そのまま当てはめすぎないことの大切さです。
試験の全体像を把握したうえで、自分が現実的に確保できる勉強時間を踏まえ、学習計画を立てる必要があると感じています。
9か月前スタートだった筆者の実際のスケジュール
私の場合、2025年本試験を目指し、勉強を開始したのは同年の2月でした。
それ以前にも、行政書士試験に挑戦しようと考えたことはありましたが、仕事をしながら勉強を続けられるのか不安があり、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
いよいよ「今年受けよう」と腹をくくれたのが2月に入ってからで、ちょうどその時期が、私が受講を決めた「独学道場」の動画配信開始と重なっていました。
配信スタートと同時に勉強を始めたものの、基礎学習の1周目に想定以上の時間がかかり、5月中旬から2周目に入る予定だった学習は、実際には6月中旬までずれ込む結果となりました。
これは、勉強時間の確保が難しかったというよりも、初学者として法律の勉強に不慣れだったことが、大きな要因だったと感じています。
「もっと早く始めていれば」と感じたこと
正直に言えば、もっと早くに始めていれば、という後悔があることは否めません。
ただ、受験を決意した時期や、選んだ講座のスケジュールなどを考えると、それ以前に本格的な勉強を始めるという選択肢は、現実的にはなかったというのも、今振り返ると事実だったように思います。
それでも、あと1~2か月早く学習を始められていれば、動画配信が2月からであったとしても、その前にテキストに一通り目を通すことはできていたかもしれません。
わからなくても、覚えられなくても、これからどんな内容を学ぶのかを知るだけでも、十分な事前準備になったのではないかと感じています。
けれど、そうした考えに至ったのは、9か月間勉強を続け、本試験に挑戦した今だからこそなのかもしれません。
それでも9か月で得られたもの・学び
9か月間勉強を続けた中で、特に大きかった学びは、次の3つです。
・計画は崩れる前提で立てること
・時間が足りないときほど、やり方を見直すこと
・「ゼロの日」を作らない意識を持つこと
まず、「計画は崩れる前提で立てる」という点です。
これは、完璧主義を手放すことにもつながると感じています。
仕事や家庭の状況など、日常は常に変化していきます。すべてが想定通りに進むとは限りません。学習を進める中で、計画通りに進めることそのものよりも、状況に応じて見直していくことのほうが重要だと感じました。それは決して妥協ではなく、「最適化」なのだということが、大きな学びだったように思います。
次に、「時間が足りないときほど、やり方を見直す」ということです。
何かにこだわりすぎて、今一番必要なことを見失っていないか。たとえば、一字一句テキストを読み込むことよりも、今は問題を一つ解くことのほうが大切なのではないか。そんな視点に立ち返る必要がある場面もありました。時間が限られているからこそ、その中で積みあがる方法を探す臨機応変さが求められると感じています。
そして、「ゼロの日を作らない」という意識です。
たとえ5分や10分でも、勉強に触れる時間を持つことは、確実に自分の中に積みあがっていくと実感しました。勉強は、やはり量がものを言います。小さな時間でも、積み重ねれば大きな量になる。そのことを、身をもって学びました。
これから勉強を始める人に伝えたい現実的な考え方
行政書士試験の勉強を始める時期について考えるとき、
「いつから始めれば合格できるのか」という一点に意識が向きがちですが、
実際には、それ以上に大切なことがあると感じています。
それは、自分の生活の中で、どんなペースなら続けられるのかを見極めることです。
仕事や家庭の状況は人それぞれで、理想的な勉強時間を確保できる人ばかりではありません。
勉強を始める時期が少し遅くなったとしても、そこで立ち止まってしまうより、
「今からできること」を積み上げていくほうが、よほど現実的だと思います。
私自身、9か月という限られた期間の中で、計画が崩れたり、思うように進まなかったりしながらも、
その都度立て直しを繰り返し、試験本番まで歩みを止めずにきました。
早く始められるに越したことはありません。
けれど、完璧なタイミングを待つよりも、
始められるタイミングで、自分に合った形で続けていくことのほうが、ずっと大切だと感じています。
おわりに
この記事では、行政書士試験の勉強を「いつから始めるべきか」というテーマについて、
9か月間勉強した筆者自身の経験をもとにお伝えしてきました。
振り返ってみると、もっと早く始めていれば、と思う気持ちがないわけではありません。
けれど同時に、その時点の自分なりに選んだスタートで、できる限りのことはやってきたとも感じています。
勉強を始める時期に正解はありません。
大切なのは、限られた時間の中で、どう向き合い、どう積み上げていくかです。
この記事が、これから行政書士試験に挑戦しようとしている方にとって、
「いつから始めるか」を考える一つの参考になれば嬉しいです。



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