行政書士試験|勉強の順番に迷ったけど、テキスト通り進めた理由

独学で行政書士試験を目指す方の中には、テキストを購入したものの、どこから手を付ければよいのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

出版元によってテキストに掲載されている科目の順番は異なり、どの順番が正解かを一概に言うことは難しいと思います。
行政法のように出題数の多い科目から始める方法もあれば、比較的取り組みやすい憲法からスタートする考え方もあります。

ただ、初学者の段階では、「自分に合った順番」がどれなのか判断するのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、約9か月間の学習を経て振り返ったときに、私にとって結果的に正解だった勉強の順番についてご紹介していきます。

テキストの順番どおりに進めた理由

正直なところ、どの順番で学習を進めればいいのか、当時の私にはまったく見当がつきませんでした。
そのため、深く考えることはせず、テキストに書かれている順番どおりに学習を進めた、というのが実情です。

私は、TACの「みんなが欲しかった」シリーズのテキストを使用した、講義動画付きの「独学道場」という講座を選択しました。
そのため、「テキストの順番=動画の公開順」となっており、その流れにそのまま乗る形で学習を進めていました。

結果的に、どの順番が自分に合っているのか、どの進め方なら理解しやすいのかといった点で悩まずに済んだことは、振り返ってみて良かった点だったと感じています。

振り返って感じたメリット

当時は深く考えず、テキストの順番どおりに学習を進めていましたが、学習を一通り終えた今だからこそ、「この順番で良かった」と感じる点がいくつかあります。

ここでは、9か月間学習してきた中で、振り返って感じたメリットについてご紹介します。

みんなが欲しかったシリーズのテキストは5分冊になっており、科目の並び順は以下の通りです。
① 憲法
② 民法
③ 行政法
④ 商法・基礎法学・基礎知識
⑤ 行政書士試験六法

まず、憲法から学習をスタートしました。「人権」や「統治」といった内容は、民法や行政法に比べると比較的イメージしやすく、法律の学習に慣れる最初の段階としては、大きな抵抗感もなくスムーズに取り組むことができました。

続く民法では、難易度がぐっと上がり、「法律の勉強」らしさが一気に増します。5分冊の中でも最もボリュームのある科目で、時間をかけてじっくり取り組む必要がありました。

民法では主に「人と人」との法律関係を学びますが、行政法では「官と民」という関係に場面が移ります。
憲法 → 民法 → 行政法と進むにつれて、想像する場面は次第に日常から離れていき、行政法の学習を始めた当初は、多少の戸惑いもありました。

ただ、民法の学習を経ていたことで、法律の文章を読み進める体力がついており、全体の構造を意識しながら取り組めば、行政法も決して太刀打ちできない科目ではないと感じるようになりました。

こうして振り返ってみると、テキストの順番は、学習に慣れていく流れと、結果的な学習時間の配分が、うまくかみ合っていたように思います。

憲法で法律の文章に慣れ、民法で時間をかけてじっくり取り組み、法律に慣れてきた段階で行政法に入る。
その後の商法・基礎法学・基礎知識は出題数も比較的少ないため、学習時間も自然とコンパクトになっていきました。

もちろん、最初からこの流れを意識していたわけではありませんが、結果的には、学習に慣れていく過程と無理のない力配分が、この順番の中に含まれていたように感じています。

独学だからこそ、順番を“微調整”できた

1周目の学習では、基本的にテキストの順番どおりに進めていましたが、
2周目以降は、すべての科目を同じ比重で学習していたわけではありません。

出題数や難易度を意識するようになるにつれ、自然と学習の中心は民法と行政法に移っていきました。
一方で、憲法はすでに一通り理解していたため、条文や重要テーマの確認をする程度にとどめ、学習時間は比較的コンパクトにしていました。

また、基礎法学については、理解に時間がかかる割に出題数が多くないことから、直前期にまとめて確認する方針に切り替えました。
このように、学習が進むにつれて、「どの科目にどれだけ時間をかけるか」を、自分の理解度や試験との距離感に合わせて調整していった形です。

大きく学習順を入れ替えたわけではありませんが、
進め方や力の入れ方を柔軟に変えられた点は、独学ならではのメリットだったと感じています。

こんな人には順番どおりがおすすめ

私の場合は、選んだ教材の順番どおりに学習を進めたことが、結果的に自分にとっての正解になったと感じています。
それは、初学者で法律の学習に不慣れだったことと、教材の学習設計が自分の状況にうまく合っていたからではないかと思います。

選ぶ教材によって科目の並び順が異なることもありますが、それはそれぞれの教材が、学習効果を高めるために異なるアプローチを取っているからだと考えられます。

これから学習を始める方で、
・どの順番で進めればいいのか迷っている
・どの順番が自分に合っているのかわからない
という場合には、まずは深く考えすぎず、教材の順番どおりに進めてみることが、結果的に最善の選択になることもあると感じています。

おわりに

学習の順番については、調べれば調べるほど、いろいろな意見が出てきます。
どれが正解なのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。

でも、最初から完璧な順番を選ぼうとしなくても、案外なんとかなるものだと、今は感じています。
少なくとも私は、「教材の順番どおりに進める」という選択をしたことで、迷う時間を減らし、学習そのものに集中することができました。

勉強を続けていくうちに、理解の度合いや得意・不得意は、自然と見えてきます。
そのときに少し立ち止まって、自分なりに調整すれば、それで十分なのではないでしょうか。

もし今、学習の順番で立ち止まっているなら、まずは決めた教材を信じて、順番どおりに進んでみる。
その一歩が、意外と先まで連れていってくれるかもしれません。

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