行政書士試験は独学でどこまでいける?|働きながら勉強した筆者の結論

これから行政書士試験を目指そうと考えている方の中には、
「独学で本当に大丈夫なのかな?」
「働きながらでも合格レベルまで到達できるのだろうか?」
と、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

私自身も、仕事を続けながら、独学に近い形で行政書士試験に挑戦してきました。
まとまった勉強時間を確保するのが難しく、思うように進まない日も多かったです。

この記事では、「独学で合格できるかどうか」を断言するのではなく、
働きながら勉強を続けた一人の受験生として、
独学で「どこまでいけたのか」「何を感じたのか」を、率直にお伝えしていこうと思います。

独学を検討している方や、今まさに悩みながら勉強を続けている方の、受験スタイルを考えるヒントになれば幸いです。

行政書士試験は独学でどこまでいけるのか?

独学か、通信講座か、通学かで迷ったとき、何が一番おすすめなのかをネットで検索する方も多いと思います。

一般的には、通信講座や通学が「合格への近道」として紹介されていることが多いかもしれません。
確かに、通信講座や通学は、独学に比べると、合格レベルに到達するためのサポートが充実しています。

一方で、独学は、仕事や家庭と勉強との両立を考えた場合に、最も融通が利く学習方法とも言えます。
ただしその分、通信講座や通学のような手厚いサポートはなく、学習計画の立案や進捗管理はすべて自分自身で行う必要があります。

しかし、だからといって、独学で合格を狙うことが不可能というわけではありません。
独学で合格する人もいれば、通信・通学を選んだからといって、必ず合格できるという保証があるわけでもありません。

つまり、独学・通信講座・通学の中で、どれが最善かは、人によって異なり、一概には言えないということです。

ここからは、働きながら独学で行政書士試験に挑戦した筆者の場合についてお話ししていきます。

働きながら独学して感じたこと

働きながら独学で勉強を続けてみて強く感じたのは、独学は融通が利く反面、生活の影響をそのまま受けやすい学習方法だということでした。

独学は、通信講座や通学に比べて自由度が高く、仕事や家庭と勉強を両立させたい人にとっては、取り組みやすい学習方法だと言えます。
その一方で、学習計画の立案や進捗管理も、すべて自分で行う必要があります。

仕事や家庭の都合で勉強時間が思うように確保できず、学習の進捗が遅れたり、計画の見直しが必要になることも多々あります。そういった調整もすべて自分で行わなくてはなりません。

独学は、生活に合わせやすい反面、厳しさが求められる学習方法であると言えます。
そういう意味では、独学が向いている人と、きつく感じる人に分かれるということが言えるでしょう。

それでも独学で積み上がったもの

すべて自分の裁量で学習を進めることに四苦八苦しながらも、それでも着実に積みあがったものはあると感じています。

知識の定着にばらつきはあるものの、確実に解答できる問題も確かにあり、本試験では、合格には届かなかったものの、あと20点というレベルにまで到達することができました。

まだ足りない部分はありますが、手も足も出ない状態ではない、もう少しで合格に手が届くところまで来ている。
そう実感できたことは、独学で学習を続けてきた中での大きな収穫だったと感じています。

独学・通信講座を選ぶときに考えたこと

独学で勉強するか、通信講座を利用するか。
行政書士試験を目指すにあたって、私はまずこの点で悩みました。

通える距離に資格の学校がなかったことから、通学は選択の余地がありませんでした。
では、独学か通信講座かと考えたときに、私が重視した点は次の二つでした。

・仕事をしながらでも負担になりすぎないカリキュラムであること
・費用面での納得感があること

確保できる勉強時間が多くはないため、ボリューム満点のカリキュラムよりは、極力スッキリした内容で、必要な知識を効率よく身につけられるものが理想でした。
また、費用面の負担が大きすぎるものには手を出せないと考えていました。

そうした条件を踏まえて検討した結果、私が選んだのが、TACの行政書士の独学道場でした。

※「独学道場」については、別の記事で詳しくまとめています。

独学道場は、市販されているTACの教材を使って、Web講義を提供している講座です。
私の場合は、使いたいと考えていた教材について調べる中で、偶然、その教材を使った講義を提供しているのが独学道場であることを知りました。

教材のみを購入して完全独学で進めるよりも、講義動画という学習のサポートがあることは、初学者の私にとって大変心強いものでした。
さらに、公開模試や記述式問題集などがセットに含まれており、内容と価格のバランスがとても良いと感じました。

こうした理由から、完全な独学でも、手厚い通信講座でもなく、その中間のような形である「独学道場」を選びました。

講義動画はありましたが、学習計画の立案や進捗管理、日々の学習はすべて自分で行っていました。
そういう意味では、私自身は「独学に近い形」だったと感じています。

独学が向いている人・きつくなりやすい人

独学に近い形で試験勉強をしてきて、私個人が思う独学が向いている人は、簡単に言えば「プロジェクト管理ができる人」、あるいはそれを苦に感じない人です。

少なくとも数か月にわたる勉強期間をフェーズに分け、To Doを洗い出し、実行し、必要に応じて見直す。
こうした作業が得意な人は、独学での学習管理も無理なく進められるのではないでしょうか。

逆に、独学がきついと感じやすい人は、計画通りに進まないことに対するストレスを強く感じやすい人ではないかと思います。
やる気はあっても、思い通りに進まないことは多々出てきます。真面目で几帳面な性格の人ほど、やれない辛さを感じてしまうかもしれません。

独学での学習には、ある意味、柔軟さが必要であるということが言えるのではないでしょうか。

独学で挑戦するなら、意識しておきたいこと

本試験まで9か月の勉強期間を経験した私が、今、改めて独学するうえで意識すべきことを挙げるとするならば、下記の3つになります。

・学習計画は「理想」より「現実」
・完璧主義を捨てる
・補助的なツールの使い方

スタート時はやる気に満ちていて、ついつい攻めた計画を立てがちになります。試験までの期間や、捻出できる学習時間から、高すぎない現実的な目標設定が大切だと感じています。

また、完璧主義を捨て、「計画通り」にこだわりすぎない柔軟さも、学習の継続には必要です。

そして、学習のサポートとなるアプリや無料動画など、補助的なツールを味方につけることも大変有効だと感じています。

「独学でやる」と決めた人にとっては、こうした視点が一つの助けになるのではないでしょうか。

「独学でやる」と決めた人へ

独学で合格している人はたくさんいます。
けれど、誰でも独学で合格できる、というわけでもありません。

ただ、私自身が9か月間、独学に近い形で勉強を続けてみて感じたのは、独学であっても、合格に近づく力は確かに積み上がっていく、ということでした。

合格に至るための正解は一つではなく、勉強の進め方や向き合い方次第で、独学も通信講座も、「自分にとっての正解」にしていくことができると感じています。

おわりに

行政書士試験は独学でいけるのか。
その問いに対して、私自身が出した答えは、「独学でも、合格に近づく力は確かに身につく」というものでした。

独学は決して楽な方法ではありませんが、続けてきたからこそ見えたもの、積み上がったものがあります。
独学か、通信講座か、その選択自体に正解・不正解があるわけではなく、選んだ方法を「自分にとっての正解」にしていく過程こそが大切なのだと感じています。

これから行政書士試験を目指す方、今まさに一人で勉強を続けている方にとって、この記事が学習方法を考える一つの材料になれば嬉しいです。

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